デッドロック-発振
Analyze232Cがデッドロックする事があります。
このような場合には、接続している通信ケーブルを一旦抜いてください。これで、デッドロック状態から抜けるようであれば、原因は発振です。
発振とは、アナログ回路を設計する場合に起こる現象で、出力が入力に回り込みそれが増幅されて出力され、更に入力に回り込み・・・・。と延々繰り返してしまう現象です。マイクをスピーカに向けた場合に起こるハウリングと同じです。
接続先のターゲット機器、またはケーブル自身でRTS-CTSがループされている状態で、通信制御線の設定 をRTS-CTSハンドシェイクにしていると発振することがあります。RTS-CTSに限らずDTR-DSRやその他のハンドシェイクでも同様です。
制御線ステータス
Analyze232Cの送信側と受信側をクロスケーブルで接続して、任意送信で送信を行うと発振します。
Analyze232Cファイルには、ログ情報や通信設定以外に制御線ステータスのラジオボタン情報も保存されます。
このファイルを読み込むとラジオボタンの反映のため制御線が一瞬変化します。
この時に通信制御線の設定が、RTS-CTSハンドシェイク設定されて、ケーブルにループ等の端末処理が行われている場合、変化した制御線情報が同一COMポートに返ってきます。返ってきた状態はまた出力され、それがまた返ってきて・・・
と繰り返すことになります。ハードウェアで言うところの発振状態です。
この問題は、送信側COMポートと受信側COMポートをクロスケーブルでループし、任意送信した場合にも発生します。
送信側COMポートから出力された任意送信データが受信側COMポートへ入り、それがまた送信側COMポートへ出力され・・・。発振です。
Analyze232Cは、古いパソコンでも動作可能なように、通信関係の処理は他のどの処理よりも優先的に動作しています。
このため、上記のようにループされた場合、合わせ鏡のように通信データが回ってしまい、最優先の通信処理だけが動作することになります。
まず、通信ケーブルをパソコンから取り外します。
ターゲット機器または通信ケーブルのコネクタでRTS-CTSループがある場合
ターゲット機器またはケーブルのコネクタでRTS-CTS等のループが行われている場合は、そのループを開放します。開放できない場合は、制御線ステータスの操作を行います。例えばTX-DTR〜RX-RTSまでのラジオボタンを全てONまたはOFFに設定します。、これで問題は解決します。
送信側COMポートと受信側COMポートをクロスケーブルで接続した場合
ケーブルを抜くしか手がありません。このような接続は特に意味が無いので行わないでください。
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